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ストレスが腰痛の原因に!心因性腰痛症とその改善方法まとめ

2016/06/15

心因性(ストレス性)腰痛症

長年酷い腰痛に悩まされているにも関わらず、整形外科でレントゲンやMRI検査をしても異常なしと診断される・・・

整体や整骨院でどれだけ筋肉をほぐしても一向に良くならない・・・

このようなお悩みをお持ちの方は少なくないのではないでしょうか。

もしかしたら、その腰痛の原因は肉体的なものではなく、ストレスからくるものかもしれません。

腰痛の原因は様々

腰痛は4つに分類される

 腰痛には様々な原因があり、大きく分けると以下の4つになります。

①器質的な原因
→筋肉・骨の怪我や異常

②神経痛
→神経の異常が痛みとして表れるもの

③非器質的な原因
→ストレスや不安から来る精神的なもの

④病気
→内臓や身体の疾患による痛み

この中で、「椎間板ヘルニア」などのようにはっきりと原因が特定できているものは、なんと驚くべきことに15%しかありません。他の85%ははっきりとした原因の分からない、「非特異的腰痛」と呼ばれるものになります。

腰痛の半分以上がストレスによるものであると考えられている

この「非特異的腰痛」のうち、実に2/3がストレスや鬱などの心因的な原因から来る腰痛であることが明らかになっています。つまり腰痛の半分以上はストレスや精神的な衰弱から来ているということになるんです。

ストレスや不安で腰が痛くなる理由

①痛みを抑えるドーパミンの分泌量が減る

人は身体に異常があったり、怪我をしてしまった場合、痛みは神経から脳に伝達されます。

脳はこの痛みの信号を抑えるために、ドーパミンという物質を分泌する働きを持っていますが、強いストレスにさらされ続けているとこの機能がうまく働かなくなります。

するとちょっとした腰の疲労や異常も大きな痛みとして感じてしまうようになってしまいます。。

②自律神経のバランスが崩れる

自律神経は身体の400以上の機能を正常にコントロールする役割を担っているといわれている、非常に重要な器官です。

しかし自律神経の働きもまた、ストレスにより阻害されてしまうことが分かっています。

自律神経の役割の一つに、緊張した時に活発になる交感神経と、リラックスした時に優位になる副交感神経のバランスを取るというものがあります。

ストレスにより自律神経が弱り、交感神経が過剰に活発になると、痛みを感じるセンサーも鋭敏になってしまいます。

これが腰痛を強く感じさせる要因になっているといわれています。

③腰に異常があると思い込んでしまう

ストレスにより腰痛を感じる人の多くは、腰に致命的な異常があると思い込んでしまう傾向があります。

腰は身体の中心部であり、また腰痛も非常に強い痛みを伴うものなので無理はありません。

しかしの思い込みによってさらにストレスを溜め込む悪循環に陥ってしまいます。

また腰まわりの筋肉を使わなくなることで、筋力低下などから本当に腰を悪くしてしまうケースがあります。

ストレス性腰痛症の2つの解消法

①体幹トレーニング

サッカー日本代表のインテル長友裕都選手が体幹トレーニングにより椎間板ヘルニアを克服したことは有名ですね。

ヘルニアははっきりと原因の分かる「特異的腰痛」ではありますが、その痛みの強弱には精神的な影響が大きいことがわかっており、これは心因性腰痛症と同じ理屈によるものです。

運動療法は腰周りを強化してくれることはもちろん、ストレスを取り除く効果が期待できることから、心因的な腰痛の解消にも非常に有効であることが医学的にも明らかになりました。

特にインナーマッスルやコアマッスルといわれる、身体の深部の筋肉を鍛えるトレーニングは腰痛改善効果が高く、アメリカの医師会が発行している医学誌でもその研究成果が取り上げられるほどです。

長友選手も行っていた体幹トレーニング「スタビライゼーション」のやり方を動画でご紹介しますので、ぜひ実践してみて下さい。

その他の詳しい体幹トレーニングのやり方については、こちらのぺージで動画とテキストでご紹介しています。
腰痛に効く体幹トレーニング

②自律神経訓練法

ストレスを克服する方法として有効なトレーニングとして、自律神経訓練法というものがあります。

1932年にドイツの精神科医であるシュルツによって考案された治療技法で、現在でもストレスの緩和や神経症の治療から、アスリートやアーティストのメンタルトレーニングなど幅広い分野で行われています。
 

以下にやり方をご紹介します。

準備 :リラックスできるちょうど良い気温の場所で、仰向けに寝転がるか、もしくは椅子に座った姿勢で目を瞑ります。
やり方:以下の6つの公式を順番に心の中で唱えていきます。リラックスして行えば、イメージと連動して実際に重さや温かさを感じられます。

●第1公式(四肢の重感):手足が重たい
手や足には重さがあるため、からだの余分な力が抜けていて、からだの微妙な感覚を意識できるようになると自然と重さを感じるようになる。

●第2公式(四肢の温感):手足が温かい
リラックスするほど手足の温度は上がっていく。また手足には温度があるため、十分にリラックスできると「温かさ」を自然に感じるようになる。

●第3公式(心臓調整) :心臓が静かに打っている
リラックス状態では、心臓は静かに打っている。それをただそのままに感じることで、さらに深くリラックスしていく。

●第4公式(呼吸調整) :楽に呼吸している
リラックス状態では、楽に深い呼吸をしている。それをただそのままに感じることで、さらに深くリラックスしていく。

●第5公式(腹部温感) :お腹が温かい
リラックス状態では、腹部が温まってくる。それをただそのままに感じることで、さらに深くリラックスしていく。

●第6公式(額涼感) :額が心地よく涼しい
深くリラックスしていくと、手足や腹部が温まると同時に、額はさわやかな高原で涼しい風を受けているような感覚になっていく。こうした状態をそのままに感じることで

出典: 自律訓練法をやってみよう 2.6つの公式 | ウェルリンク株式会社

 最後に消去動作として、手を何度か強く握ったり開いたりして、大きく全身で伸びをしましょう。就寝前であればそのまま寝てしまってもOKです。 

まとめ

 腰痛の半分以上はストレスや不安、鬱など、精神的な問題からくる心因性腰痛症であることが分かっています。
 体幹トレーニングと自律神経訓練法で心身ともに健康な状態を目指し、腰痛を克服しましょう。

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