整形外科・整骨院

腰痛を取り除く「神経ブロック注射」の効果と副作用

2016/07/05

ブロック注射とは

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腰痛は炎症によって腫れた筋肉や、姿勢の歪みなどによって神経が圧迫されることで起こります。
ブロック注射とはこの腰痛の原因となっている神経、もしくはその周辺組織に局所麻酔薬やステロイド剤などを注入することで痛みを和らげる治療法です。

ブロック注射の効果

鎮痛作用

麻酔薬を神経に注入することで痛みの信号が遮断されるので、薬の効果が持続している間は腰痛から解放されます。
ぎっくり腰のような急性腰痛(突然激しい痛みが襲ってくる腰痛)や、椎間板ヘルニアのような痛みが強い腰痛には有効な治療法の一つです。

神経を落ち着ける作用

ブロック注射は痛みを一時的に取り去る、その場しのぎの治療と思われがちです。
しかしブロック注射最大のメリットの一つに、「興奮した神経を鎮静させる」という作用があります。

人は痛みを感じると、緊張を司る「交感神経」が活発になり、筋肉が凝り固まってしまいます。
しかしブロック注射によって痛いが和らぐことで、リラックスを司る「副交感神経」が優位になり、筋肉が柔らかくなる効果を得ることができます。

硬くなった筋肉による神経への圧迫が減り、血流が増えると患部の修復も早くなるので、ブロック注射は保存療法ではなく、根治療法であると考えることが出来ます。

ブロック注射の対象となる症状

ブロック注射は慢性的な腰痛ではなく、急性腰痛や激しい痛みを伴う症状に対して行われます。
主に以下の様な種類の腰痛が対象となります。

・ぎっくり腰
・慢性腰痛症
・椎間板ヘルニア
・腰椎椎間板ヘルニア
・坐骨神経痛
・変形性股関節症
・変形性腰痛症
・腰椎圧迫骨折
・腰部脊柱管狭窄症
・腰椎すべり症
・筋筋膜性腰痛症

ブロック注射のデメリットと副作用

痛い

ブロック注射は注射なので当然痛みがあります。
またステロイド剤(炎症を抑える効果。症状が重い場合に行われる)の注射は、皮膚ではなく神経に対して強い痛みが発生する場合もあります。
しかし腰痛の痛みと比べれば微々たるものなので、本当に腰が痛い場合にはそこまで気にならないでしょう。

ステロイドによる動悸や頭痛、ほてりなど

ブロック注射は主にキシロカインやカルボカイン、マーカインなどの麻酔薬を使用し、神経を鎮静させます。
しかし炎症が酷い場合には抗炎症作用のあるステロイド剤(副賢皮質ホルモン)を使用するケースもあります。

このステロイドは降圧剤と同様の副作用を発祥する場合があります。
かなり個人差がありますが、主な症状としては以下のようなものになります。

・動悸
・頭痛
・ほてり
・むくみ
・下痢
・便秘
・吐き気

しかしほとんどの場合はステロイドではなく麻酔薬を使用します。
神経への障害のような重い副作用がでることはまずありませんので、インフォームドコンセント(同意を得た上で治療を行うこと)を行ってくれる医師を選べば問題ないでしょう。

ブロック注射の種類

硬膜外ブロック注射

脊髄の外側にある硬膜外腔という部分に注射を行う方法です。
椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの脚に痛みが出る腰痛や、ぎっくり腰の様な症状に対して行われます。

重症の場合にはステロイドを使用する場合もありますが、基本的には局所麻酔薬を注入します。
直接神経に注入するわけではないので、ブロック注射の中でも安全性の高い治療法になります。

仙骨裂孔ブロック注射

こちらも硬膜外ブロック注射と同様の症状に対して行われる治療法です。
尾骨というおしりの出っ張った骨付近にある、仙骨裂孔という部分から注入を行います。

神経根ブロック注射

硬膜外ブロック注射では痛みが治まらないような、激しい神経痛の場合にはこちらの神経根ブロック注射が行われます。
神経根に直接麻酔を行う方法になるので、医師の熟練が必要となります。

麻酔薬と同時に造影剤を注入し、レントゲンで痛みのい原因となっている神経を特定する検査を行う場合もあります。

椎間板ブロック注射

腰椎椎間板ヘルニアを始めとする、椎間板に原因がある腰痛の治療法です。
椎間板に直接ステロイド剤を注入するので、人によっては針が上手く刺さらない場合もあります。
症状の原因を確かめるための検査的な意味合いで行われるケースもあります。

椎間関節ブロック注射

こちらは椎間板ではなく、椎間関節が原因の腰痛に対して行われますが、基本的には椎間板ブロック注射と同様です。
検査を兼ねて行われる点も同じですね。

ブロック注射はペインクリニック、もしくは麻酔科へ


ブロック注射は医師の技術が求められる施術です。
整形外科でもブロック注射を受けることができますが、おすすめは「ペインクリニック」、もしくは「麻酔科」のある整形外科です。

ペインクリニック

ペインクリニックとは疾患や怪我による身体の痛みをとることに特化したクリニックです。
薬物療法など様々な方法を用い、神経ブロック注射もその中の一つです。

必然的に臨床経験を多く積むことができるので、高い技術を持った医師の施術を受けられる可能性が高くなります。

麻酔科

麻酔科には麻酔専門医がいます。
間違いなく高い注射の技術を持っているので、こちらもおすすめです。

まとめ

神経ブロック注射は一時的に痛みを取り去るだけでなく、神経を落ち着け、筋肉の緊張を解消することで症状を改善してくれる治療法です。
特に急性の腰痛や激しい痛みに対しては有効なので、ぜひ活用しましょう。
ステロイドを使用する場合は副作用もあるので、しっかりと医師と相談しましょう。
高い治療技術を持つペインクリニック、もしくは麻酔科で治療を受けるのがおすすめです。

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